自分の軌跡を形に


by kazuyuna
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2006年 06月 27日 ( 1 )

太陽のように

上を見上げれば雲ひとつない青空。太陽がさんさんと照りつけている。

居間では、娘の美咲が夏休みの宿題をしている。

美咲は小学3年生。

まだ夏休みは始まったばかりなのだが

何事も計画通りにおこなうところは母親似かもしれない。

机の上にはノートと鉛筆。それに計算ドリル。

ノートの横には、美咲の好きなりんごジュースがコップに注がれている。

勉強に一息ついたのだろうか。

美咲は持っていた鉛筆を置き、台所にいる私に話しかけてきた。

「きょうもあついね おとうさん」

「そうだなぁ。今年は特に暑いんじゃないか?」

うちわで仰ぎながら答える。

続けざまに美咲が言う。

「わたしね はっけんしたことがあるの」

「なんだい?」

「あせをかくのって わたしたちだけだとおもってたんだけど ちがうんだね
わたしのだいすきなりんごジュースも あせをいっぱいかいてるもん」

どういうことだろう?

言葉を聞いた瞬間はわからなかった私だが

目線をりんごジュースに向けると答えがわかってしまった。

机の上には、水滴がたくさんついたコップがあったからだ。

「ええと、美咲、それはね……」

私は、汗じゃないんだよと説明しようとしたが思いなおした。

私の目の前には、好きなりんごジュースも自分と同じなんだと思って

喜んでいる美咲の太陽のように眩しい笑顔があったから。

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研究室で飲んでいたペットボトルを見て、なんとなく書いてみただけだったり。
それにしても、今日は暑いですね。
来週から研究室でもクーラーが解禁されるようなので、あとひと頑張りかな。
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by kazuyuna | 2006-06-27 19:34 | 小説