自分の軌跡を形に


by kazuyuna
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

星に願いを

今日は七夕。

我が家では、小さな笹を買ってきて願いを書いた短冊をつるす。

妻は夕食の買い物に出かけている。

出かけるときに笹を飾っていてくださいねと頼まれた私は

暗くなる前に終わらせてしまおうと庭へと出た。

笹を飾っている時に、短冊を両手に一つずつ持った美咲が

私に語りかけてきた。

「ねぇねぇ おとうさんは どんなねがいごとを たんざくにかいたの?」

私は、笹を壁に立てかけてから答える。

「そうだなぁ。まだ書いてはいないけど……」

一呼吸置いて、答えを続ける。

「家族がいつまでも健やかに暮らせますように、かな」

その言葉を聞いた美咲は、首をかしげながら質問をしてきた。

「”すこやかに”って どういういみなの?」

どうやら美咲には少々難しい言葉だったのかもしれない。

私は、反省しながら分かりやすく言い直す。

「えっとね。”元気に”ってことだよ」

「そうなんだぁ じゃあ こっちのおねがいと おんなじだね」

美咲は右手の短冊を私に見せながら言ってきた。

その短冊には、こう書かれていた。

-おとうさんと おかあさんが いつまでも げんきいっぱいでいますように-

私は、美咲の純真な言葉に心を打たれた。

と同時に左手の短冊に書いた願いを気にしている私がいた。

私は美咲に尋ねた。

「左手の短冊には、どんな願いを書いたんだい?」

「おりひめさまと ひこぼしさまが らいねんもあえますように ってかいたよ」

「……美咲」

この年頃ならば自分のことをまず考えるのではないだろうか。

事実、私が子供の頃は自分の欲しかったものを短冊に書いていたように思う。

けれども、美咲は違う。

美咲は、いつも自分のことよりも人のことを考えているんだな。

そう思った私は、知らず知らずのうちに美咲の体を抱きしめていた。

美咲への愛おしさと、涙を見せたくないという二つの気持ちからだった。

「どうしたの?おとうさん」

「……」

無言になった私に少々とまどいながら、美咲は言う。

「おかあさん はやく かいものから かえってくるといいね」

夏の夕日が、美咲の満面の笑みを映し出していた。

私は、その光景を生涯忘れることはないだろう。
*************************************************

(日付は変わってしまいましたが)今日は七夕でしたね。
願い事は……特に考えなかったなぁ。

上の文章は七夕にちなんで書いてみました。
登場人物は以前のものと同じです。
また考えるのが少々面倒だったので(マテ
寝る前の30~40分くらいで書いたので文章繋がってないかも……。
なんか変だなと思ったら指摘してくださいませ。

あ、そうだ。
遅いかもしれないけど願い事しておこうかな。

このブログを見に来てくれている方が いつまでも健やかに暮らせますように

ではでは、おやすみなさ~い。
[PR]
by kazuyuna | 2006-07-08 04:13 | 小説